創業者代表ご挨拶
50年変わらなかった胃がん検診に、革新をもたらす
医療機器開発の実績と臨床経験が生み出す、新たな価値
検診に特化した世界初のソリューション
エンドルミナル・ソリューションズ株式会社は、胃がん検診に特化した革新的な内視鏡システムの開発を通じて、日本の医療に新たな価値を創造します。
私たちが開発する検診特化型ディスポーザブル内視鏡（胃カメラ）は、世界最細径、完全使い捨て、超低価格という3つの革新的特徴を持ちます。従来の内視鏡が精密検査・治療用に高機能化する中、私たちは検診に必要な機能だけをゼロから積み上げる「ゼロベース開発」により、真に検診に適した医療機器を生み出しています。
1970年代から続くバリウム検査は、すでにその歴史的役割を終えており、検出精度や被曝の問題から転換期を迎えています。バリウム検診の受診者は年々減少しており、新たな検診方法としての内視鏡検査への移行が真剣に議論されているのです。
私たちは、こうした現状の課題を指摘するだけでなく、実用的で導入しやすい新たな検診方法を提供することで、この社会課題の解決に取り組みます。
医療の未来と外科医の可能性を広げる
外科医として30年、医療機器開発者として20年の経験から、私は医療現場の真のニーズと、それを解決する技術の重要性を深く理解しています。大阪大学でのプロジェクト「ENGINE」を通じて30製品を世に送り出してきた実績が、その証明です。
しかし今、外科医療は深刻な人材不足に直面しています。2030年以降、外科医の大幅な不足が予測される中、若い医師たちに新たなキャリアパスを示すことが急務です。大学での研究開発に加え、起業という選択肢を実際に示すことで、外科という分野の可能性と魅力を高めたい。それが私の使命です。
日本が医療機器スタートアップの成功事例を必要とする今、私たちは実績と経験を活かし、検診システムの大幅な変革を実現します。そして、この日本発のイノベーションをアジア、世界へと展開していきます。
創業者代表
中島 清一（なかじま きよかず）
Kiyokazu Nakajima, MD, PhD, FACS
- エンドルミナル・ソリューションズ株式会社 創業者代表
- 大阪大学大学院医学系研究科 次世代内視鏡治療学（プロジェクトENGINE） 特任教授
- 大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座 消化器外科学 兼任教授
経歴
- 1992年 大阪大学医学部医学科 卒業
- 1999年 大阪大学大学院医学研究科外科系専攻 博士課程修了（医学博士）
- 2001年 米国Cornell大学 外科 主任研究員
- 2002年 New York-Presbyterian病院 低侵襲手術センター インストラクター
- 2004年 労働者健康福祉機構 大阪労災病院 外科 医長
- 2006年 大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座 消化器外科学 助教
- 2010年 大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座 消化器外科学 講師（学部内）
- 2012年 大阪大学大学院医学系研究科 次世代内視鏡治療学 特任教授／外科学講座 消化器外科学 兼任教授
- 2025年 エンドルミナル・ソリューションズ株式会社 創業
プロジェクト「ENGINE」について
2008年に立ち上げた大阪大学の研究グループ「ENGINE（Endeavour for Next Generation of INterventional Endoscopy）」は、次世代の低侵襲治療分野を開拓する産学連携プラットフォームとして、13年間で50社以上との共同研究、30製品の上市、160件超の特許出願を実現しました。
この豊富な経験と実績が、エンドルミナル・ソリューションズ株式会社の技術的基盤となっています。
※プロジェクト「ENGINE」の詳細はこちら
所属学会
- 日本外科学会 認定医、専門医、指導医
- 日本消化器外科学会 評議員、専門医、指導医、消化器がん外科治療認定医
- 日本内視鏡外科学会 評議員、技術認定医、医工学連携委員会アドバイザー
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- 日本消化器病学会 専門医
- 米国外科学会（ACS） 正会員（FACS）
- 米国内視鏡外科学会（SAGES） 正会員
- 欧州内視鏡外科学会（EAES） 正会員、Technology Committee Member
- アジア内視鏡外科学会（ELSA） 正会員、Asian Innovation Committee 副委員長
- 世界内視鏡機構（WEO） Surgical Endoscopy Committee 委員
- Innovations in Global Surgery Advisory Board Member
- Surgical Endoscopy Subject Editor
- Minimally Invasive Therapy & Allied Technologies Editorial Board Member
- 他、日本胃癌学会、日本食道学会、日本大腸肛門病学会、日本臨床外科学会、日本消化器内視鏡学会、J-CASE など
専門領域
- 消化器外科学
- 低侵襲外科学
- 消化管機能性疾患と消化管運動生理学
- 炎症性腸疾患（クローン病、潰瘍性大腸炎）の臨床
- 新規内視鏡治療法および関連治療機器の開発
- 外科教育（内視鏡手術トレーニング法の開発）
- 医工融合領域における人材育成
- ライフサイエンス領域における知的財産権の保護
- イノベーション理論
- 医療機器開発基盤（エコシステム）の整備
- ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ（UHC）
- green surgery
- 医療機器の国際標準化と国際展開
業績（2025年9月1日時点）
学術論文
英文主著論文 48本（うち原著論文 21本） ・ 和文主著論文 65本 ・ 英文著書 7本（編者 1冊、分担執筆 6篇） ／ 和文教科書 15本（監訳および編集）
学会発表
筆頭演者 361件（国内 246件、海外 115件）
知的財産
- 特許：出願総件数 160件・登録件数 62件（US:9件、CN:7件、EP:8件、JP:38件）
- 意匠：登録件数 20件
- 商標：登録件数 14件
受賞歴
- 2009年 米国DDW Crystal Award
- 2013年 MEDTEC Japan MEDTECイノベーション大賞
- 2013年 ものづくり日本大賞 特別賞
- 2014年 りそな中小企業振興財団中小企業優秀新技術・新製品賞 産学官連携特別賞
- 2014年 大阪大学総長表彰
- 2018年 日本内視鏡外科学会 大上賞
- 2019年 大阪大学第一外科同窓会（汲泉会）小澤賞
- 2020年 グッドデザイン賞「蛍光尿管カテーテル」
- 2021年 近畿経済産業局施策功労者感謝状
- 2022年 日本医療機器学会 著述賞
- 2023年 古川医療福祉設備振興財団 顕彰
- 2023年 Best Doctors®︎ 表彰
- 2023年 中小企業庁 イノベーション・プロデューサー
- 2024年 WILEY出版社 TOP Cited Article 2022-2023
- 2025年 大阪商工会議所 MDF医工共創アワードJAPAN 特別賞
競争的資金獲得状況
- 経済産業省委託事業 13件
- 文部科学省科研費 3件
- 文部科学省補助金 1件
- 厚生労働省研究費 2件
- 厚生労働省補助金 4件
- 日本医療研究開発機構補助金 6件
- 日本学術振興会交流事業 1件
- 中小企業庁補助金 7件
- 民間助成金 20件
- 海外助成金 2件